ライターにいみのBlog

興味あることについて日々探求思考している水産系ライターのつぶやきです

愛知県図書館へ行く

この前は、丸ノ内にある愛知県図書館まで。最近は週に2回くらいのペースで訪れ、執筆に必要ないろいろなことを調べています。このときは、かつて名古屋の都心を流れていた「笈瀬川(おいせがわ)」の名前の由来や当時の流路を知りたくて、関連のありそうな本をどんどん探して、大事な部分についてはコピーを取りました。

図書館には、「〇〇について調べたい」という具体的な目的があって行くことが多いのですが、一冊の本、一つのページから他の興味あることがどんどん派生してくるので、いったん入館すると、時間があっという間に過ぎてしまい、退館するのが夜になってしまうことも多いです。「調べる」という作業をどこで止めるべきか毎回悩んでしまうのですが、新たな事柄の発見や知らなかった本との出会いが面白くて、ついつい滞在するのが長くなってしまいます。

どんな本にも、それを書いた人や編集に携わった人たちの強い意思がこめられているはずで、発刊に至るまでには労苦の物語がきっとあるでしょう。それまでに昔の人々が書いてきた多くの本を土台とし、そこに何らかの新たな事実や解釈、思想などを加え、その時代の空気の影響も受けながら苦心して形にまとめた本も、特に学術的な専門書には多くあると思います。出版とは、そういう歴史の積み重ねによって磨かれ、存在してきたものではないでしょうか。その繰り返してきた歴史の重みを想像すると、どんな本にも意味があって、大切に思えるのです。

活字に託した多くの先人のいろいろな思い、生きた証がたくさん詰まっている、そして、書き手と読み手が時代を超えて交錯し、対話できる、澄んだ静寂と懐かしい紙の匂いが漂うこの図書館が、とても好きです。

愛知県図書館の入口のあたり。緑のある静かな空間が心地よいです