ライターにいみのBlog

興味あることについて日々探求思考している水産系ライターのつぶやきです

【うなぎ屋】「うな昇」でうな丼

名東区上社にある「うな昇」。私の好きなうなぎ屋の一つです。

大きすぎないサイズのウナギは、十分に火が入れられ、表面の香ばしさと中のやわらかさがバランスよく、噛めばかむほどにウナギの味が口内にあふれ、独特な香りのタレと相まって食欲を刺激する。

昨今の蒲焼きは、濃厚でこってりな味が流行りのようですが、この店の蒲焼きは、さっぱりとしていて重くなく食べやすい。だから、最後まで新鮮な味わいが持続する。これが、名古屋の本来の伝統的な蒲焼きではないでしょうか。

そしてもう一つ、ご飯の炊き具合がすばらしい。一つひとつの粒がしっかり立って、お米のうま味がはっきりとわかる。今まで多くのうなぎ屋でうな丼を食べてきましたが、これほどまでにお米がおいしいと感じた店は、他に2、3店くらいしかありません。

蒲焼きと米。どちらも満足できるものでなければ、本物のうな丼は成立しない。この店のうな丼は完成しているのです。

さらにもう一つの特徴は、丼がちんちん(名古屋弁で「熱い」の意味)であること。だから、食べ終わるまで料理が温かい。こうしたところからも、客を大切に思う気持ちが伝わってきます。

ぶれないポリシーを持って商いを続ける、町のうなぎ屋の魅力を再確認しました。

うなぎ丼(2420円)