オリンパスのSTYLUS TG-4 Tough
もうずいぶん前に、一眼レフやミラーレスのカメラは使うのを止めました。
重いしかさばる。長時間の使用は、体への負担が大きい。
そして、なによりも機動力が著しく劣る。
手のひらにおさまるコンパクトなデジタルカメラであれば、ポケットに入れておいて、大事な一瞬を逃さずにシャッターを切ることができる。
このことは私にとって、とても重要です。
どんなに高性能なカメラであっても、自分が狙う大事な場面や偶然出くわした感動の瞬間を、あらゆる環境にあっても撮ることができなければ、そのカメラはまったく価値がなく、持っている意味がありません。
私が長年取材で使っているのは、オリンパスのコンデジ「STYLUS TG-4 Tough」。
とにかく頑丈。野外の砂ぼこりが舞い水しぶきが飛ぶような所で扱っても、雨天でも、カバンに裸のまんまで放っておいてもまったく壊れない。顕微鏡モードでかなり接近しても、防水機能で水中でも撮影できる万能なカメラ。
これで料理、海や川、町や港、魚などの生き物、人、祭り……いろいろなものを撮ってきました。どんな状況下でも撮影でき、動画も撮ることができる。最近は、スナップショットでもよく使っています。
写りも悪くない。悪くないどころか、私には十分。写真は、そこに存在するリアルな時間を切り取ることができれば、それが一番だと思っています。撮った写真は、ネットや紙媒体などに寄稿する記事で使っています。
より鮮明な写真を撮ることができるリコーのGRも使っていますが、それでもTG-4の手軽さは魅力で、常に手元に持っておきたいカメラです。
スマートフォンのカメラに押され、コンデジの市場は近年縮小の一途にあり、メーカーは生産から次々と撤退しています。でも、「撮る」という意識を集中したなかでの行為においていえば、スマホはコンデジにまったく及ばないと思う。
TG-4は、私の取材には欠かせない大切な相棒。
これからも長く使い続けたいです。