ライターにいみのBlog

興味あることについて日々探求思考している水産系ライターのつぶやきです

思い出の天津飯

好きな食べ物はなんですか?そう聞かれることがたまにあります。そういう時に、ぱっと出てくる言葉が私にはありません。食べ物に嫌いなものがなく、なんでもおいしく頂くことができるので。

でも、執着のある食べ物をあえて一つあげるとしたら、うなぎでしょうか。そして、もう一つをあげるとすれば、きっと天津飯と答えるしょう。

天津飯を初めて食べたのが、いつなのか。思い出せません。子供の時分に食べた記憶はないです。あれは、大学を卒業してサラリーマンになり、東京で暮らしていた頃。町の商店街に一軒の中華料理店がありました。家族で経営している小さなお店でした。そこのお店が作る天津飯が、私にとっては特別な味でした。ふわふわの玉子に、斜めに刻んだねぎがちょっと入っていて。黒酢の酸味と甘みがよく効いた、ご飯によく合うどろっとしたこくのあるあんがたっぷり。グリーンピースも入っていたと思います。

気が付けば、ここのお店の天津飯に魅了され、会社の帰りや休日に来店するといつも天津飯を頼んで食べていました。この味が今も一番で、これを超えるような天津飯には、その後出会えていません。

ストレスフルな東京には、あまり行きたいと思わないのですが、このお店には天津飯を食べにもう一度行きたいです。あの味、きっとまだ残っているでしょう。無言でふらっと入店し、いつも座っていたカウンターの席に陣取りもりもりほおばる。そして一気に食べ終えて勘定を済ませ「ごちそうさま」。大将や女将さんに声をかけて、外のにぎやかな通りに出る。

またそういう機会が訪れるのを楽しみに待ちたいです。あの懐かしい味を久しぶりに思い出したので、頭の中で堪能することにします。

餃子の王将」の天津飯も好きです。中華料理店に行くといつも天津飯を頼んでしまいます